崎元譲(ハーモニカ)+ 中里聡(ハーモニカ)+ 菅田富士江(ピアノ)


ハーモニカは1821年にドイツで発明されました。私たちが演奏するのは、1本で半音階を出せる「クロマチックハーモニカ」です。クロマチックハーモニカは誕生してから今年で100年目になります。今では、クラシックからジャズポピュラーまであらゆる音楽分野で使われています。映画「寅さんシリーズ」、現在、NHKテレビの「世界街歩き」のテーマ、テレビ小説「カーネーション」の挿入曲でクロマチックハーモニカの音を聴くことが出来ます。
門仲天井ホールでは、開館以来、私は演奏しています。ハーモニカにとって門仲天井ホールは心地良い空間です。現在は年数回は私を含めた仲間たちで利用させていただいています。私たちはこれからも門中天井ホールで演奏を続けていくことを強く願っています。
本日は、現在「ファンタスティック・ハーモニカデュオ」として活動をしているアンサンブルで演奏します。私と仲間の中里 聡さん、そしてピアニストの菅田富士江さんの3人です。昨年は上野の東京文化会館でコンサートをしました。門仲天井ホールでも演奏しています。CDも発売されています。クラシック、現代音楽、ポピュラー音楽までをレパートリーにしています。本日はCDに収録した3曲を演奏します。 今後ともどうぞよろしくお願いします。

プログラム
・ベルベット・ワルツ by 吉松隆
・故郷の人々(スワニー河の歌)byフォスター(編曲:美野春樹)
・美しいあしたを by平野淳一

○ベルベット・ワルツ
今や日本を代表する作曲家の1人となった吉松隆の作品。ハーモニカとギター、ハーモニカと弦楽四重奏でも演奏され、ここでも2つのハーモニカとピアノによって小気味よいワルツを奏でます。
○故郷の人々(スワニー河の歌)
有名なフォスターの歌曲。どこか日本の歌の「ふるさと」に似た情感を持っています。誰しも幼い頃をなつかしむ心は和洋を問わずといったところでしょうか。そんな思いを2人のハーモニカ奏者が歌いあげていきます。曲の中間部では、ポルタメント(ベンド)をかけたブルージーなフレーズが聴かれます。
○美しいあしたを
もともとは声楽曲として作曲された曲です。広島での被曝を体験された橋爪文の詩で、地球上のすべての生命にとって来る未来が美しく平和な世であるようにという祈りの曲です。


プロフィール
佐藤秀廊に師事。1967年、第1回リサイタルを東京で開催後、1970年に西ドイツのトロシンゲン市立音楽院に入学。ヘルムート・ヘロルド及びロンドンにてトミー・ライリーに師事。第13回世界ハーモニカ・コンクールのソリスト部門第2位入賞。1973年、帰国リサイタルを全曲ハーモニカのオリジナル曲で開く。その後、NHK交響楽団、札幌交響楽団、東京交響楽団ほか、全国の主要オーケストラと協演、1980年には小澤征爾とも協演した。
リサイタルでは毎回変化に富んだ意欲的なプログラムを展開。ソロだけでなくギターやハープとのデュオ等にも意欲的で、1979年には、ハーモニカのそれぞれ違った面を表現する4回連続のコンサートを行い、1997年には、演奏家生活30周年のコンサートを開催。
崎元譲のハーモニカ音楽に対する姿勢は、他の楽器と十分に肩を並べられるだけの表現の幅を持った音楽を演奏することである。それだけの表現が可能なスライド式のクロマティック・ハーモニカを使用し、またそれを普及させる努力を続けている。彼の卓越したテクニックと豊かな音楽性、そしてその情熱には目を見張るものがある。
CDとして「日本の四季」「我が心のフォスター~フォスター作品集」「トレド・フォー・ユー~ハーモニカとピアノのためのオリジナル作品集」「ハーモニカの芸術」「忘れっぽい天使」「アヴェ・マリア」「ヴォカリーズ」「亡きセルゲイへの追伸」「ロドリーゴ:スペインの小さな田舎町」「ポエム・ハーモニカ」(平成14年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞)をリリース。コンサート活動のほか映画、テレビ、コマーシャル、ラジオ出演などに活躍し、後進の指導にもあたっている。F.I.H.Japan主催のハーモニカ・コンクールの審査員。“崎元譲と仲間たちによるコンサート”を毎年開催するほか、夏のハーモニカ・セミナーを20年以上行っている。海外でもアメリカ、ドイツ、イギリスなど各国でコンサートやセミナーを開催。2007年には演奏活動40周年を迎えた。